加護亜依とわたし(4)

 どうしたの!? なんで、こんなにはじけちゃったの!?っていう感じの「LOVEマシーン」。売れなくてやけくそになたのかい、って思った。楽曲の方向転換も見事。わたしは断然こっちの方がいい! ついに、新しいモーニング娘。の誕生なのだ。前の3曲は、蝶が華々しく羽化する前の休眠状態だったのだろうか。
 しかし、相変わらず、安倍なつみさんしかわからない。後藤真希という人が一人増えていたことすらしらなかったのだから。あっ、もう一人「あっかるうぃっ!」って歌ってた石黒彩さんも認知した。印象的だったよね。
 「LOVEマシーン」に次いで、「恋のダンスサイト」も、大ヒット曲の波にうまく乗って、楽曲自体もおもしろかった。
 ここらへんでわたしは、「つんくさんは、人の曲をパロって作ってるんだ」と、やっと気づくのであった。
 「ハッピーサマーウエディング」は、ちょっと悪のりしすぎだと思った。「あー感謝してます」の後に「ハイハイ!」なんちゅう合いの手はないだろう!と。ふざけすぎ! 歌詞とは裏腹に、とても父さん母さんに感謝しているとは思えない、その態度。「ぱらっぱら、ぱらっぱら……」という冒頭もなんなのか。

 それから、途中の中澤さんのセリフに出てくる名前が、私の大嫌いな明石家さんまの本名なのも最悪だ。
 でも、それでも、楽曲のよさには、そんなことなど吹き飛んでしまう。
 なお、このときまたメンバーが増えていたことを、わたしは知らない。


 今までの娘たちと(まさに)毛色の違った後藤さんが加入して後、そのイメージを大事にしつつ、モーニング娘。は変貌を遂げた。つんくさんはどんなインスピレーションを受けたのか、急に「LOVEマシーン」でイメージチェンジをする。後藤さんのキャラクターは新鮮で、その意味では、沈滞ムードのモー娘。をかき混ぜてくれた功績は大きいと思う。しかし、後藤さんの力がモー娘。を救ったのかと言われれば、そうなのかなあ?と疑問符が付く。
 確かに人気投票でも、後藤さんは安倍さんと並んで上位だったらしいが、ソロを出したとき、1位にはなったけど、そんなに爆発的な売れ行きではなかった。たぶん、後藤さんは、モー娘。の中にいてこそ光るのであって、モー娘。後藤真希がいたから光っていられたのだと思っている。
 なによりも、それを見いだしてプロデュースしたつんくさんが、やっぱりいちばんえらいエライね。
(明日へ)
・・・いよいよ登場か!?