2005年2月22日

予知夢?の続き
 小川は思っていた。あの二人は、実は助け出されたんじゃないか。そして、もう、この船はダメなんじゃないか、と…。ならば、わたしは、最後までここに残って、彼女たちの分まで戦い続けよう。それがわたしの使命かもしれない。そう心に誓うのだった。決して悔しいとは思わなかった。

 そんなとき、飯田、石川、矢口が指令に呼ばれた。そこで三人は、この船が長くないことを初めて聞かされる。そして、飯田をまず船から下ろす。石川も下ろすが、年少者のケアのために、しばらく船に留まれと言う。その後、つんく指令は、矢口にこう言った。
「お前は、そのまま船に残れ。」
と。船とともに、運命を共にしろというのだ。
「お前の使命は、この船の終わりが間近であることを、ほかの年少者たちに気づかれないようにすることだ。もちろん、吉澤にも知られてはいけない。そして、やがてその日が来たら、彼女たちの心のケアを頼む。」
矢口は驚いた。「なぜわたしが…」と、悔しい思いが満ちてきた。しかし、自分を信頼してこの重大な任務を与えてくれたつんく指令にノーとは言えなかった。逆に、そのことを誇りにさえ思えてくるのだった。

 そして、最後に、つんく指令は、三人にこう告げた。

「○月○日をもって、『モーニング娘。号』は、その役割を終え、みずから海の底にその姿を沈める。」と。・・・